富士山は7月の山開きをした。山梨・吉田ルートは、1日の登山者を4000人に制限、時間の制限を行い、通行料を徴収する。きのう、受付スタート。予約はインターネットのみ。登山日・名前を入力し通行量を支払うとメールで二次元コードが届き、提示するとゲートを通過できる。入山規制の背景は、登山道の大混雑だった。世界遺産に登録されてから、外国人登山客が急増した 。夜通しの弾丸登山対策も求められていた。山梨県によると1日の入山者の内訳は事前予約が3000人まで、当日枠が1000人分までとしている。予約初日のきのうは午後4時時点でのべ6849人の予約、1日に平均すると100人に満たない。さらに山梨県は登山鉄道構想を打ち出した。「富士スバルライン」に次世代型路面電車LRTを走らせる計画で往復運賃を1万円とした場合、年間約300万人の利用の見込み。来訪者数のコントロールで大気汚染の改善も目指す。富士山麓の神社の宮司は、鉄道構想に反対。北口本宮冨士浅間神社・上文司厚宮司は「富士山はご神体で、拝む対象。手を加えることは信仰に反する」と話した。スラッシュ雪崩発生の恐れもある。富士吉田市・堀内茂市長も反対している。