日本の菓子が外国人から高い人気を得ている。去年、日本の菓子の輸出額は431億円と過去最高。各メーカーはさらなる市場開拓に向けて、世界に向けた販売戦略を打ち出している。アジアの物流拠点、シンガポール。大手チョコレートメーカーが建設した工場でおととしから生産を始めたのが、日本ではおなじみの「きのこの山」。この菓子の販売に勝負をかけようとしている。海外では知名度の低いこの商品をどう売り出していくのか。1つの鍵になると考えているのが、その形が生み出す話題性。日本では、たけのこの形をしたお菓子とどちらが好きかという論争がSNS上でも盛り上がり、売り上げにもつながってきた。菓子を通じたコミュニケーション。日本ならではともいえる文化を将来的には海外戦略に生かしたいと考えている。一方、世界有数のスナック菓子の市場をねらう企業もある。日本で年間およそ450億円を売り上げる「じゃがりこ」。今後の日本マーケットの縮小を見越して、米国での販売拡大を目指している。世界の菓子の市場規模の推移を紹介。2028年までに今よりさらに17兆円拡大すると言われている。