島根・松江市にある島根原発2号機は、3年前の2021年、原子力規制委員会の審査に合格し、中国電力はことし8月の再稼働を目指して、自然災害や事故への安全対策工事を進めてきた。来月までに工事を終える予定だったが、関係者によると、当初の想定より時間がかかっていることから、計画どおりに終えることが難しい状況だという。このため、島根原発2号機の再稼働の時期を数か月遅らせて、ことし秋以降に延期する方針を固めたことが分かった。中国電力はきょう、原子力規制庁に再稼働に必要な検査のスケジュールなどの変更を届け出る予定。島根原発2号機は事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプで、このタイプで再稼働したものはない。同じ沸騰水型では、東北電力が宮城県にある女川原発2号機でことし9月ごろの再稼働を目指しているほか、東京電力が新潟県にある柏崎刈羽原発7号機で原子炉に核燃料を入れる作業を今月26日に終えたが、再稼働の時期は未定だとしている。