いまから56年前の1967年の年の瀬を移したニュース映像が流れた。高度経済成長期のマイカーブーム、飲酒運転を取り締まる警察官の姿が紹介されていた。第1次オイルショックがあった1973年には、不況に負けず高級ホテルでビュッフェスタイルの忘年会を開く企業が紹介された。バブル経済真っ只中の1989年には、浅草の料亭で歌や踊り・三味線など華やかな忘年会も行われた。そして1993年、バブル崩壊後の銀座では、忘年会で飲み歩くことに引け目を感じる場面も。シメは屋台のラーメン、そして最終電車で爆睡して終着駅まで行ってしまうお父さんたちも。さまざまな時代で年の瀬の恒例となってきた忘年会。ミドル世代は若者の意識の変化に「やっぱり顔を合わせて飲むっていうのもいかに楽しいかということを僕らは知っているんですけど、知らない人たちに知ってもらいたいんですよね」と話す。