長野・松本市の住宅地で8人が死亡した「松本サリン事件」から30年。当時、救助活動にあたった松本広域消防局では、有毒の液体が撒かれた想定でテロ対策の訓練が行われた。この事件では8人が死亡、約600人が重軽症を負っている。猛毒の正体が判明したのは事件発生から6日後だった。当時の捜査員・上原敬さんは薬品の入手経路などを突き止めてオウム真理教に迫ったという。オウム真理教が4つのダミー会社を通じてサリンを作るための薬品を大量に購入していたことが判明したが、強制捜査は行えなかった。翌年の3月に地下鉄サリン事件が発生し、長野県警と警視庁の合同捜査で実行犯特定に繋がった。