東京駅の地下にある店では、アジフライを目当てに行列ができていた。店の自社工場があるのは、長崎県松浦市。アジの水揚げ量日本一で、6年前にはアジフライの聖地と宣言した。新鮮なアジをあえてフライにして、他の自治体と差別化し全国に売り出し、注目されている。松浦市には、アジを水揚げした後、一度も冷凍しないもしくはパン粉をつけて一度だけ冷凍するという独自のルールがある。冷凍を繰り返さないことで、臭みがなく、旨味を保ったアジフライが提供できるという。市内では、新鮮なアジフライを提供する店が35店舗に増え、観光客は115万人を超えた。