スマートフォンを手放せない若い世代を中心に、認知症に似た症状を訴える人が増えている。都内の病院に専門の外来が開設されて1週間あまり、使いすぎによる弊害と対策を取材した。スマホ認知症とは、スマホの長時間使用で、物忘れ、集中力の低下などが表れる症状。すでに2000万人が予備軍と言われ、10代男女の約3割が1日6時間以上スマホで動画を見ているという調査も(NTTドコモ・モバイル社会研究所調べ)。スマホ認知症外来の開設から1週間。金町駅前脳神経内科では30~40代の受診も増えているという。対策について、内野院長は「スマホと距離を起きたくなる習慣化をしていく。できれば寝室には持ち込まない」などと話す。スマホ認知症予防は、知らない道を散歩、キャンプやサウナなどでスマホ断ち、脳疲労回復の昼寝など。横浜市に住む姉妹は、スマホ使用に時間制限を設けたことで実際に成績が上がったという。成長期の子どもにはスマホの使用時間と成績に相関関係があり、使用時間が長いほど成績が下るというデータがある。