中古品販売の国内企業が、海外を攻める動きが加速している。ゲオホールディングスは中古衣料品店「セカンドストリート」のアメリカ店舗数を、2028年までに2倍強の100店にする。ブックオフグループHDは日本発の商品で、アメリカやアジア市場を開拓する。中古品市場は、世界100兆円規模に成長する見通しで、日本勢強みの精緻な査定や値付けで世界に挑む。調査会社のグローバルインフォメーションによると、世界の中古品市場は2032年に6869億ドル、日本円でおよそ103兆円と、2023年に比べておよそ4倍に拡大する見通し。EUが循環型経済移行に向けた法整備を進めるなど、衣料品を中心にリユースやリサイクル品の普及環境が整いつつある。(日経電子版)