イギリス・アメリカ・オーストラリアは共同声明の中で、日本と3カ国との間の緊密な防衛協力関係を受けてAUKUSの第2の柱である先端技術分野において日本との協力を検討していると明らかにした。先端技術分野には量子コンピュータ、極超音速ミサイル、人工知能などの共同開発が含まれている。声明では、AUKUSの先端技術強力において他国を含める意志があることを以前から明らかにしていたとし、機密に関わるデータや情報を適切に保護できる能力と、インド太平洋地域の平和端点を促進する影響力を持つ国を候補として検討するとしている。しかしアメリカがこうした先進技術の共有に関して、アメリカが最も信頼する同盟国であるイギリスやオーストラリアに対しても規制を設けていることが協力拡大のハードルになっている。オーストラリアのアルバニージー首相は、日本は緊密なパートナー国であるとしながらも、日本がすぐにAUKUSに参加することは想定していないと語った。中国外務省の毛寧報道官は、中国が一部の国々が平和と安定を脅かし地域間の対立を満たすような排他的組織には反対するとし、AUKUSはアジア太平洋地域における軍拡競争を激化させ、地域の平和と安定を損なうと述べた。バイデン大統領は今週、日本とフィリピンの首脳を招き経済及び防衛分野の協力関係の強化のほか、南シナ海の問題について共有する予定。