このあと党大会の2日目が始まる。トランプ氏と大統領候補の座を最後まで争ったヘイリー元国連大使が演説をする予定。ヘイリーは反トランプの象徴的存在だったため、もともと党大会には招待されていなかった。しかし米国メディアによると銃撃事件を受けトランプ氏が党の結束を固めるために自ら電話をかけ出席を要請したという。ヘイリーが演説をすることで反トランプの声を抑え込み、自らの求心力を高める狙いがあるとみられる。バイデン大統領は足元の民主党内で撤退論がまとまらない中、選挙戦略の見直しも迫られている。バイデンは高齢不安を払拭し巻き返しを図るため共和党大会の初日にぶつける形で米国メディアの単独インタビューを受けた。しかし、事件前に「トランプ氏を標的にする時が来た」と支持者に語ったことに批判が出ていることについて釈明に追い込まれた。バイデン陣営はトランプ氏を攻撃したテレビCMを一時停止するなどトランプ氏への批判を抑えざるを得ない状況。バイデンは反トランプを打ち出して支持を拡大する戦略だったがその見直しを迫られ攻め手を欠いている状況。こうした中、バイデンは16日激戦州のネバダ州を訪問し、家賃の値上げを抑える新たな政策を打ち出す予定。反トランプではなく国民の関心が高い政策を訴えることで自らの支持を訴えるものとみられる。