新潟市で水俣病の患者団体などと環境省の懇談が行われた。懇談には環境省から国定勇人政務官や前田光哉審議官が出席。この中で国定政務官は、今月1日に熊本県で行われた懇談の際、環境省の職員が患者団体の発言中にマイクを切った問題について「決して許されてはならない行為により、思いを踏みにじってしまった」と述べ改めて謝罪した。一方、患者団体などは「マイクを切るという問題がなぜ起きたのか考えてほしい」という要望や「電流が走るような手足のしびれ、耳鳴りといった症状に苦しんでいること」などを訴えていた。また「水俣病の認定基準を見直してほしい」という要望も出て、「被害者は高齢化が進み本当に時間がない。一日でも早く解決をという切実な思いを大臣に伝えてほしい」などと訴えていた。新潟水俣病患者団体・皆川栄一副会長は「新潟水俣病(公式確認から)来年で60年。解決の道につながる話し合いの場になってほしい」と語った。