大阪大学などの研究グループは、日本初となる脊髄髄膜瘤の胎児手術を6件実施したと発表。脊髄髄膜瘤とは、生まれる前の胎児の段階から背中の外に脊髄が出た状態になる先天性の難病。神奈川県に住む砂月さん一家。甘奈さんが妊娠19週のころ、陽凪ちゃんに脊髄髄膜瘤が見つかった。水頭症や足など下半身の運動機能の障害を伴うことが多い。しかし一般的な出生直後の手術では改善できないとされる。夫婦は最終的に大阪大学医学部附属病院を紹介され、去年胎児手術を受けた。子宮を切開し、胎児の背中から出ている脊髄を閉じる処置を行う。非常に高レベルの安全管理が求められる。手術の2ヶ月後、無事に誕生し退院後は順調に成長を続けている。手術には妊娠26週未満での診断が必要で、今後保険適用を目指す。