普天間基地の移設先となっている名護市辺野古での軟弱地盤の改良工事をめぐり、工事を承認しない県に対して国が行った是正の指示が違法かどうかが争われた裁判で、1年前のきょう最高裁判所が上告を退ける判決を言い渡し、県の敗訴が確定した。今年2月には国が移設に反対する県に代わって工事を承認する「代執行」に向けて起こした裁判でも県の敗訴が確定し、県が法的手段で対抗することが極めて難しくなっている。国は今年1月「代執行」に伴う工事に着手し、先月20日には新たな護岸の整備を始めるなど工事は一層本格化していて、移設に反対する県に工事を中止に追い込むための具体的な方策はない状況。