トランプ大統領肝入りの法案がアメリカ議会上院で可決された。過半数を握る与党共和党の一部議員も反対にまわって賛成50反対50の同数となりバンス副大統領が賛成票を投じて可決された。減税法案には1期目実施の所得減税の恒久化やチップや残業代への課税免除といった減税策、国境警備や国防費の増額が盛り込まれている。そして気候変動対策の事業廃止や縮小、低所得者向けの医療保険制度の厳格化が盛り込まれている。アメリカの議会予算局は法案が成立すれば今後10年間で約3兆3000億ドルの財政赤字が拡大すると試算している。イーロン・マスク氏は「法案はアメリカの数百万の雇用を破壊し国に甚大な損害を与える」などと投稿した。今回の法案は再び下院へ送られる。トランプ大統領は独立記念日までに署名したい意向。