円安が続く中、日本各地の観光地は海外からの訪日客にゴールデンウィークの人出も加わってにぎわいをみせている。オーバーツーリズムをどう防いでいくのか対策が迫られている。観光地の課題の1つ、荷物。荷物を預ける場所がないという人は1日17万人にもなるといわれている。東京都渋谷区、カラオケ店に入る観光客。荷物の一時預かりのサービスはゴールデンウィークに向けて店舗数を大幅に増やし、カラオケ店のほかカフェや観光案内所などにも設けられている。タクシー業界はドライバー不足も深刻。長野県軽井沢町は解決策として県内では初となるライドシェアを導入。ゴールデンウィークに合わせてサービスを始めた。オープニングスタッフの広越智岳さん。自営業の傍ら副業としてハンドルを握る。政府は去年10月、オーバーツーリズムに関する緊急の対応策をまとめた。乗合タクシーの運行、急行バスの導入、混雑時の鉄道値上げなど。歴史的な円安を追い風に更なるインバウンドの増加も見込まれている。ことし米国・ニューヨークタイムズの「行くべき世界の旅行先52カ所」に選ばれた山口市。キャッチフレーズは「過度な観光客に悩まされることが少ない西の京都」。瑠璃光寺、日本屈指の五重塔や厳かな庭園は記事の中で「非の打ちどころがない」と絶賛された。山口の迎賓館、菜香亭。ガイドを務める男性は「すぐには京都のようにはならない」としながらも一抹の不安を抱えていた。
住所: 山口県山口市香山町7-1