北朝鮮に拉致された被害者の家族は、被害者全員の一日も早い帰国に向けて米国の政府や議会の関係者などに理解や支援を求めるため、きょう午前、米国に向けて出発した。米国を訪れるのは北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で拉致被害者の家族会代表・横田拓也さんと、田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さんで、米国の政府関係者や上下両院の議員らと面会する予定。被害者の家族会はことし2月、“親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、わが国が北朝鮮にかけている独自制裁を解除することに反対しない”とする新しい活動方針をまとめ、日本政府の取り組みとキムジョンウン総書記の決断を強く促した。訪問ではこの活動方針などを説明し、被害者全員の一日も早い帰国に向けて理解と支援を求めることにしている。家族たちは来月4日に帰国する予定。