- 出演者
- 山内泉
オープニング映像。
円相場は先週26日のニューヨーク市場で1ドル158円台半ばまで値下がりしたが、きょうのアジアの外国為替市場ではこの流れを受けて円売りの動きが強まった。円相場は日本時間の午前10時半過ぎ、1990年4月以来34年ぶりに一時1ドル160円台まで値下がりした。その後は円を買い戻す動きも出て、現在は1ドル159円台前半で取り引きが行われている。急速に円安が進む中、市場では日本政府日銀が円安に歯止めをかけるために市場介入に踏み切るかどうかに関心が集まっている。市場関係者は“週明けのアジア市場は日本が祝日で市場参加者が少ないこともあり、急激に円安が進んだ。160円台をつけたことで日本政府日銀による市場介入への警戒感はこれまで以上に強まっている。市場では日銀の植田総裁が先週、金融政策を決める会合のあとの会見で円安を強くけん制しなかったと受け止められている”と話している。米国ではFRB=連邦準備制度理事会の利下げが遅れるとの見方も広がっていて、日米の金利差が意識され、円安の動きに歯止めがかからない状態となっている。
きのう投票が行われた衆議院の3つの補欠選挙はいずれも立憲民主党が勝利し、自民党は候補者擁立を見送った選挙を含め全敗した。今回、唯一の与野党対決の構図となった島根1区で自民党の新人に2万4000票余の大差をつけ当選した立憲民主党の亀井亜紀子氏はけさ、JR松江駅近くで活動をスタートさせた。長崎3区で当選を果たした立憲民主党の山田勝彦氏は日本維新の会の候補を破り、野党候補2人の争いを制した。補欠選挙で勝利した立憲民主党は引き続き自民党の派閥の政治とカネの問題を追及し岸田政権への攻勢を強めることにしている。一方、自民党は政治資金規正法の改正などを通じて信頼回復を図り、次の衆議院選挙に向けて態勢の立て直しを進める方針。
北朝鮮に拉致された被害者の家族は、被害者全員の一日も早い帰国に向けて米国の政府や議会の関係者などに理解や支援を求めるため、きょう午前、米国に向けて出発した。米国を訪れるのは北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で拉致被害者の家族会代表・横田拓也さんと、田口八重子さんの長男・飯塚耕一郎さんで、米国の政府関係者や上下両院の議員らと面会する予定。被害者の家族会はことし2月、“親の世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するなら、わが国が北朝鮮にかけている独自制裁を解除することに反対しない”とする新しい活動方針をまとめ、日本政府の取り組みとキムジョンウン総書記の決断を強く促した。訪問ではこの活動方針などを説明し、被害者全員の一日も早い帰国に向けて理解と支援を求めることにしている。家族たちは来月4日に帰国する予定。
石川県七尾市の和倉温泉に、能登半島地震で被害を受けた飲食店による屋台村がきのうオープンした。和倉温泉屋台村は、地震で被害を受けた飲食店に営業できる場所を提供しようと温泉街の商店で作る団体が企画。七尾市内の飲食店8店舗が参加している。団体によると、和倉温泉では飲食店も大きな被害を受け、営業再開の見通しが立たない店も多いという。屋台村はことし7月末まで、来月3日から6日を除く、毎日午後6時から午後9時まで営業するという。
エンディングの挨拶。