激しい咳の症状に見舞われているという小学2年生の男児。いま感染が拡大しているという「百日せき」。国立感染症研究所によると、今月9日までの1週間に報告された1医療機関あたりの患者報告数は482人と現在の方法での統計開始以来最多。百日せきは感染力が強く、特に乳幼児への感染で重症化の恐れがあるという。番組が取材した男児は先月16日に咳の症状でクリニックを受診したが薬を飲みきっても症状が改善されず、半月経った今月4日頃に咳が悪化。再び受診し「百日せき」と診断されたという。東京歯科大学市川総合病院・寺嶋毅教授は「海外でも流行。わが国は海外から訪れる人が多いなどの理由で感染者が増えているのでは」と指摘。ただの風邪と見分けが付きにくいのも流行の一因だという。寺嶋教授は「実際の感染者数は数倍以上はいるのでは」と話す。