1週間後、チェットさんから嬉しい報告があり3度目の試験で免許を取得できたという。これで普通自動車は運転できるが運送会社で運転するのはトラックのためすぐにトラックの教習が始まった。車体の大きなトラックには難易度の高いS字カーブがあり、線を超えたら原点となっていた。チェットさんは少し余裕が出てきていた。一方、女性ドライバーとして活躍することを夢見るサンディさんも負けてはいなかった。その後2人はトラックを運転できる中型免許試験に一発で合格していた。12月23日、小林さんが太宰府天満宮にチェットさんとサンディさんを連れてきていた。安全を祈願し、いよいよ仕事が始まる。翌日、福岡・直方市でこの日サンディさんとチェットさんが初めて受け入れ先のサンケイワークスへやって来た。この日のランチは2人の歓迎会になり、豪華な寿司を代表の金沢さんが用意していた。サンケイワークスにとっては初めての外国人社員となり、新たな時代の船出となる。クリスマスの朝5時、冷たい雨の中サンディさんとチェットさんが自転車で初出勤となっていた。初日は先輩たちのトラックの後についていく。やって来たのは繁忙期真っ只中の物流倉庫。2人にはまだ運送業務ができる就労ビザがおりていなかった。そのため酒の荷降ろしだけを手伝うこととなった。荷物の積み降ろしもドライバーの大事な仕事で力仕事をしたことのないサンディさんには重労働であった。3時間かけ4か所に配達し午前中の作業が終了した。
