東京・上野にある上野動物園のサル山は昭和7年に完成し、動物園に現存する最古の展示施設となっている。コンクリート製の岩山の作りはサルが観察しやすくなっているが、老朽化を理由にリニューアルすることになった。新しい施設は猿が厳しい暑さを凌げるようにサル山を取り壊し、日陰ができやすい擬木を植えた森のような作りになる計画。また、地面には照り返しなどで暑くなりにくい素材の活用が検討されている。ニホンザルは寒さには強いものの汗をかかない為、暑さには弱いという。地球温暖化などの影響で平均気温が上昇する中、夏になるとコンクリートによる照り返しもあってサル山では40℃を超えることもあり、暑さ対策が課題となっていた。
リニューアルの元になる動物の福祉と呼ばれるものはイギリスで始まった考え方で、2015年にはWAZAが指針を出し、世界中の動物園などで急速に取り入れられるようになった。札幌市にある円山動物園では2015年にサル山の暑さ対策として地面をコンクリートから芝生に変えた。また、大牟田市動物園では来園者が触ることが出来るモルモットはストレスをかけないように、自らそのスペースに入っていたモルモットだけにしている。旭川市にある旭山動物園ではヒグマが窮屈に感じないよう、2022年に展示スペースを3倍に広げた。上野動物園のサル山の工事は早ければ来年3月頃から始まり、約1年で完了し、期間中サルは臨時の施設で展覧される予定。
リニューアルの元になる動物の福祉と呼ばれるものはイギリスで始まった考え方で、2015年にはWAZAが指針を出し、世界中の動物園などで急速に取り入れられるようになった。札幌市にある円山動物園では2015年にサル山の暑さ対策として地面をコンクリートから芝生に変えた。また、大牟田市動物園では来園者が触ることが出来るモルモットはストレスをかけないように、自らそのスペースに入っていたモルモットだけにしている。旭川市にある旭山動物園ではヒグマが窮屈に感じないよう、2022年に展示スペースを3倍に広げた。上野動物園のサル山の工事は早ければ来年3月頃から始まり、約1年で完了し、期間中サルは臨時の施設で展覧される予定。