慶応大学名誉教授の福田恵一医師が立ち上げたHeartseed社は、iPS細胞から心臓の筋肉の細胞を大量につくり、それを約1000個集めた心筋球にして患者の心臓に注入し、心臓を再生させる世界初の治験を行っている。福田恵一医師は手術後半年以上経過した7人の患者が、大きな副作用なく心臓機能が回復したと今月アメリカなどの学会で発表した。治験では1万5000個の心筋球を注入した患者は、5000個注入した患者より心臓再生の効果が高かったとのこと。Heartseedは2027年に治療法として国からの承認を目指している。
