永田町で岸田降ろしの動きが激しくなる中、前総理の菅氏は新たなリーダーが必要だとの考えを示した。岸田派幹部や財界人らとの会合を終えた岸田総理。関係者によると「経済最優先。やはり経済が一番大事だ」などと政権運営を続けることへの意欲を示していたということ。これに対し、自民党の有力者からは新たなリーダーが必要との認識が示されている。発言の主は3年前岸田総理が打ち出した党役員人事の任期制限を引き金に総理の座から下ろされることになったとされる菅義偉前総理。菅前総理は文芸春秋のオンラインインタビューで岸田総理を批判し、さらに新たなリーダーが必要かを問われると「そう思います。国民に自民党の刷新の考え方とかをしっかり理解してもらえる最高の機会だというふうに思っています」とコメント。自身の総裁選への出馬は否定した上で「期待できる方、主張を変えないところがいい」とポスト岸田に名前が挙がる石破茂元幹事長にエールを送った。石破氏は総裁選出馬への明言は避けているが待望論は岸田派議員の一部からも出ている。また総理の座に意欲があるとされる茂木幹事長に対しても、菅氏は「大変な時に党運営をしっかりやっている」と評価している。