観光地・京都は最高気温7.2℃と真冬並みの寒さ。神社に外国人観光客が殺到している。どこまでも続く朱色の鳥居。真冬ような寒さとは対象的に温かみのある光景。ここは全国に3万社あると言われる稲荷神社の総本宮の伏見稲荷大社。鮮やかな千本鳥居が外国人客に大人気。南国マレーシアから初めて訪れた女性たちはスマートフォンを操作した後すぐに手袋をはめている。かじかむ手で千本鳥居の記念写真を何枚も撮影。日本の冬を感じながらそれぞれお気に入りのベストショットが撮れた。海外からの参拝者が多い中、参道の千本鳥居をくぐって標高233mの稲荷山を登っていく。約20分後、冷たい雪が降り始めた。雪が降りしきる中、目の前には京都の町並みが広がる。今日は京都の市街地でも雪を観測。フランスから来た男性が撮影した動画。眼下に広がる町は雪で霞んでいるが、日本の冬景色を楽しんでいるよう。奈良時代から続く伏見稲荷大社は1300年以上の歴史があり、五穀豊穣や商売繁盛の神として広く信仰されてきた。南米コロンビア出身の男性は家族の安全を祈願する。参拝者は境内の麓にある日本茶カフェで一息。外国人客たちは温かい宇治抹茶ラテと共にSNS映えする稲荷パフェなどのスイーツを堪能している。昼前から冷たい雨が降り出した京都。梅の名所では鮮やかなピンク色の花びらが雨粒をまとって普段とは違う風情に。学問の神様・菅原道真公を祀る北野天満宮。境内には1500本の梅があり、今年は例年よりも咲き始めが2週間早く、早咲きの梅はすぐに散り始めている。アメリカからの夫婦は「寒いけどここには四季があります。カリフォルニアはワンシーズンだけです。日本にはすべて季節があって色合いも豊富で雪も降ります」等と話した。今日は冷たい雨に加えて北風が強めに吹いており一段と寒く感じる中での花見となった。