文久2年創業の浅草橋にある鮒佐は、名だたる文豪たちにも愛されてきた。この味を作った初代当主の佐吉は、それまで塩煮だった佃煮を下総国の醤油で煮ることを思いついたと言われている。5代目の佐吉さんは、佃煮造りに竹で編んだ敷ざるを使っている。煮汁は生醤油と砂糖に秘伝の継ぎ足しダレを加えたもの。佐吉さんは煮汁の色や泡の大きさで判断している。現在は長男の真徳さんが修行を積んでいる。
老舗伝統の佃煮に興味を示すフランス人シェフのドミニク・コルビさんは有名レストランの総料理長として来日しているフレンチ割烹の匠。コルビさんは鮒佐を訪れ、佃煮を新作料理に使いたいとできたてを色々と試食した。
老舗伝統の佃煮に興味を示すフランス人シェフのドミニク・コルビさんは有名レストランの総料理長として来日しているフレンチ割烹の匠。コルビさんは鮒佐を訪れ、佃煮を新作料理に使いたいとできたてを色々と試食した。