被災地では、復旧に向け多くの課題がある中、深刻なのが災害ボランティアの不足だ。石川・珠洲市から中継。石川県の鵜飼地区は、がれきが散乱していて、液状化によりマンホールが飛び出すなど、震災から2カ月たってもほとんど手つかずの状態。被災地ではボランティアが足りていない。石川県の被災地で活動したボランティアは5400人余り。2016年の熊本地震では、発生2カ月で9万人近くが参加していて、大幅に少ない数字。原因は、中心部の金沢市から被害が大きかった地域まで車で片道4時間程度かかるうえに、宿泊施設が少なく、日帰りでの参加を余儀なくされる点。石川県では2月26日から、ボランティアの宿泊拠点の運用を始めたものの、利用者は100人ほどと限られている。さらなる受け入れ態勢の強化が求められている。