自民党は選挙管理委員会を開き、総裁選挙について来月12日に告示し、27日に投開票を行うことを決めた。告示日から投票日前日までの期間は15日間となり、総裁選挙の今の規程が設けられた1995年以降、最も長くなる。選挙管理委員会は、政治とカネの問題で批判を受けたことを踏まえ、立候補を検討する議員や陣営に対し、告示前に多額の資金がかかる準備を行わないことや告示後は委員会が設けるルールに基づいて運動するよう求めることを申し合わせた。総裁選挙管理委員会委員長・逢沢元国対委員長は「地方にも広く候補者の政策やビジョンを伝える努力を行う必要が今まで以上にある」などと述べた。今回の総裁選挙は、10人を超える名前が挙がる異例の展開となっていて、選挙日程の決定を踏まえ、推薦人の確保や立候補表明の時期の検討などの動きが本格化している。自民党の総裁選挙の4日前に投開票が行われるのが立憲民主党の代表選挙。立候補に期待する声が出ている野田元総理大臣は台湾で行われる国際フォーラムで講演などを行うため、羽田空港を出発した。記者団の問いかけに笑みを見せながら飛行機に乗り込んだ。今回の訪問には、手塚仁雄衆議院議員ら野田に近い議員が同行していて、現地で対応を協議するものとみられる。立憲民主党の代表選挙を巡っては枝野前代表があす記者会見を開き、立候補を正式に表明するほか、泉代表が再選を目指して立候補する意向を固めている。