第2次世界大戦末期、アメリカ、イギリス、ソ連などの連合国は反転攻勢を強め、日本、ドイツの敗戦が濃厚となるこの時期、アメリカ・ルーズベルト大統領は戦後の平和維持のための国際機関設立に向け検討を始めた。ソ連が国際機関参加の絶対条件にあげた常任理事国の全会一致、拒否権。スターリン書記長がルーズベルト大統領に送った電報には拒否権の必要性が記されている。社会主義国であるソ連が最も恐れていたのは西側諸国からの外的圧力。その切り札が拒否権だった。フランスを加え、現在の安全保障理事会の常任理事国5カ国に拒否権が与えられることになった。これまでに240回以上の拒否権が行使されている。
