原爆資料館によると、きのうまでの今年度の入館者数は198万3983人となり、昨年度の198万1782人を上回った。昨年度の入館者数は、展示内容を一新してリニューアルオープンした2019年度を22万人あまり上回ってこれまでで最も多くなっていたが、今年度は1か月余りを残して過去最多を更新した。原爆資料館は入館者数増加の主な要因として、国際情勢が不安定ななか、平和に対する危機感が高まっていることや、おととしのG7広島サミットの開催で世界から注目が集まったことなどを挙げている。原爆資料館の石田芳文館長は「日本被団協がノーベル平和賞を受賞するなど、核兵器廃絶への機運が高まりつつある中で、今後もさらに多くの方に来館いただき、被爆の実相に触れていただきたい」とコメントしている。