沖縄タイムスは24万人あまりの沖縄戦で亡くなった人を1日4ページ・13日かけて52ページ分書き記す試みを行っている。沖縄・糸満市の平和の礎に刻まれた名前を記したものとなっていて、担当者は平和の礎に足を運べない人にも見てほしかったと話している。月桃の花で鎮魂の意を表したかったとも話していたが、この記事を全てつなぎ合わせると沖縄に咲く月桃の花を見ることができ、同名の詩も平和を願う歌として知られている。井上さんは戦争は人数の多さで伝えてしまうことが多いものの、沖縄タイムスの試みは1人1人の体温を表現できる重要なことではないかと振り返った。田中ウルヴェ京氏は存じ上げない方々でも名前を見るだけで1人1人が人間であり当たり前の日常を失われたことを感じることができる、共感だけでなく責任も感じられるなど名前には意義があると話した。