衣料品関連の業界で、自社の中古品を回収してリメークしたり、新たにリサイクル技術を開発したりする動きが相次いでいる。アパレル大手のオンワード樫山は、家庭で使われた自社の製品を全国の店舗やホームページを通じて回収している。回収した一部は中古品として安く販売しているほか、ことし3月からは帽子やバッグなどにリメークして販売する取り組みも始めた。一方、繊維メーカーの帝人フロンティアは、リサイクルが難しいとされてきたスポーツウエアなどに使われるストレッチ素材が含まれた衣料品のリサイクル技術を去年、新たに開発した。経済産業省もこのほど、衣料品のリサイクルに関する目標を新たに設定し、企業の取り組みを後押ししていくことにしている。