都心から電車で約90分の箱根湯本。駅から徒歩15分ほどの温泉宿 はこの和のオーナーは、今回の件で影響というのはほとんどないのが現状だと話す。1泊朝食付き約2万円プランのみ、併設されているレストランのハンバーガーは日本人や欧米からの観光客に人気だという。箱根温泉旅館ホテル協同組合によると、箱根を訪れる中国人客の割合は約1割ほど。団体客を中心に、中国人客のキャンセルが出ているものの日本人やその他の外国人が穴埋めているという。駅伝などで特に需要が高まる年末年始。1人約1万7000円の宿泊施設などがまだ空いている状況。一方天然記念物などのシカや東大寺など多くの観光地を抱え、外国人観光客の約3割が中国からの訪日客だった奈良県。商店街にある飲食店では中国人客が好んで食べていたという料理をメニューから外すことに。年末年始に空きがある宿泊施設の中には1万円を切るものもある。街を取材すると多くの人から聞かれたのは、中国人観光客が減った今、国内の観光客に向けてアピールしたい静かな奈良の魅力。去年1万人以上が参加した「路地ぶら」は、散策しながらお寺や神社をめぐりもっと奈良を知ってもらおうというイベント。
