自民党はきょう、大きな山場を迎える。両院銀懇談会では石破総理大臣の続投をめぐって大荒れとなる可能性がある。ANNがこの週末に行った世論調査では「石破総理は辞任すべき」と「思う」人が46%、「思わない」が42%。自民党内から公然と石破総理の退陣要求が出る中、“総理”の座にこだわる理由は何なのか。石破総理はトランプ関税や物価高など“国難”ともいうべき厳しい状況で国勢を停滞させないことを続投の理由にしているが、自民党・青山繁晴参議院議員が指摘するのは戦後80年の節目となる「終戦の日」に総理が出す可能性があるメッセージのこと。戦後の総理談話をめぐっては、これまで紆余曲折があった。1995年の戦後50年にあたる村山談話では、日本の「植民地支配」や「侵略」に対して反省とおわびを表明。これに対し2015年、戦後70年の安倍談話は「植民地支配」や「侵略」に関して日本がやったという文脈では触れなかった。石破総理はいわゆる「80年談話」の閣議決定は見送る一方で、「戦争の検証」を行いたい考え。自民党はきょう午後に両院議員懇談会を開いて石破総理の続投に理解を求める考えだが、大荒れの展開が予想される。
