JR西日本が発表した保守作業用ロボットはロボットの目にあたるカメラの映像を操縦室で見ながらハンドルとボタンで操作。アームを伸ばせば最大で高さ12mで作業が可能に。線路では車両から車輪が展開され、レールを走って移動。アームを伸ばし、上空の枝を次々と伐採する。これまで人による高所作業では必須だった足場を組む必要がなくなり、保守作業に必要な人員を3割カットできる。保守人材の確保が難しくなる中、JR東海も技術開発に挑んでいる。広さ東京ドーム4個分の施設で6年をかけて開発中なのが、新幹線のパンタグラフのすり板の厚さを自動で測る機械。すり板は架線とこすれてすり減る、交換が必要な部品。現在は2日に1回、作業員が新幹線に上って厚さを手で測っている。一方、この装置は時速70キロで駅に入る新幹線のすり板にレーザーを照射し、3Dデータを取得。瞬時に厚さを自動計測する。今年度中に品川駅に設置し、実証実験を始める。