長崎県対馬市の観音寺から盗まれた仏像の返還手続きが、韓国で行われた。観音寺の関係者らは、きょう午前、仏像が保管されている韓国・大田市を訪れ、返還のために行われた韓国の寺の式典に参加した。長崎県の有形文化財「観世音菩薩坐像」は、2012年に盗まれた後、韓国に持ち込まれ、その後、韓国の寺・浮石寺が所有権を主張して裁判を起こしたが、おととし、韓国の最高裁が日本側の所有権を認めた。式典で韓国の浮石寺側が「『雨降って地固まる』という言葉のように、両国の協力が本格化してほしい」と述べた一方、観音寺側は「信じ合い助け合う国同士になりたい」と応えた。仏像は韓国で100日間の法要を終えたあと、今年5月に長崎に返還される予定。
住所: 長崎県対馬市上県町佐須奈乙337