新型コロナウイルスが5類に移行し1年が経った。都内に住む佐藤さんはコロナ渦で活動が制限され施設に住む母親の認知症が進行したという。コロナ渦が母親の症状にどこまで関係するかわからないが、母親が“感染して亡くなったとしても自由に暮らせる方が大事”と考える。そこで佐藤さんは“介護施設の一律の感染対策を見直し、希望する人には普通の生活をさせてほしい”と区議会に要望。医療・介護施設の活動制限が認知症への影響を与えるか調査したところ約70%が“あった”と答えた。佐藤さんは認知症の人と家族が直面したコロナ渦の日々を振り返り“一度立ち止まり対策を考えてほしい”という。