2年連続Bクラスに沈む巨人。阿部慎之助新監督は攻撃陣にある課題を感じていた。阿部監督は「ホームランをいっぱい打っても勝てないのはやっているみんなも感じたはず」と走塁の重要性について力説していた。昨年リーグ1位の164ホームランを打ちながら、得点はリーグ3位。阿部監督は「キャッチャーとして動かれる強さを知っている分、そういう野球がしたい。やられて嫌なことをすれば勝機に近づけるかもしれない」と話していた。とりわけ阿部監督が現役時代に対戦した荒木雅博、井端弘和の「アライバ」コンビがやってきたことを念頭に、盗塁と送りバントを大きく増やす決断をした。その結果、昨年は得点圏打数で優勝した阪神に大きく差をつけられていた状況が改善。現時点でリーグ2位につけている。門脇誠は「走ることやバント、進塁打を大事にするのはキャンプから選手もわかりやすくやっている」と話していた。佐々木俊輔も「相手に考えさせる野球というのが一番。足でかき回し、塁に出たら常に次の塁を狙うようにはしてる」と話していた。阿部監督の1年目はまだはじまったばかりだ。