東京墨田区の社会福祉法人「賛育会」はいわゆる“赤ちゃんポスト”を区内にある賛育会病院に年度内に設置する方針を明らかにしていたが、きょう都内で会見を開き、午後1時から運用を始めると発表した。賛育会によると、赤ちゃんを預ける場所として病棟の1階に専用の部屋が設けられ“ベビーバスケット”という名前で運用する。生後4週間以内の新生児が対象で、病院は赤ちゃんを保護したあと一定期間預かり、その後は児童相談所が中心となって乳児院や里親につなぐという。こうした取り組みは、医療機関としては2007年に開始した熊本市の慈恵病院に続いて全国で2例目。また賛育会は、妊婦が医療機関以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」の事業も同時に開始するとしていて、これも慈恵病院に続いて全国で2例目となる。賛育会病院は、産科、小児科などがあり、東京都地域周産期母子医療センターにも指定されている。