農林水産省によると、集荷業者が卸売業者に米を販売した際の相対取引価格は先月は全ての銘柄の平均で60キロあたり2万4665円となった。前年の同月から60%上昇し2006年の調査開始以来の最高値を4か月連続で更新した。北海道「ななつぼし」68%、宮城「ひとめぼれ」41%、新潟・魚沼産「コシヒカリ」25%それぞれ上昇した。農林水産省は集荷業者の間でコメの確保競争が激しくなっていることや生産コスト上昇分を転嫁する動きが広がっていることが価格上昇につながっているとしている。一方で卸売り業者の間で必要なコメを調達しあう「スポット」と呼ばれる取引きではさらに高値になっていて先月後半の関東の銘柄米の価格は60キロあたり3万4665円だった。コメの値上がりを受けて外食チェーンの間では一部のメニューを値上げする動きも出るなど影響が広がっている。