谷さんの経済視点は「安定が不安定を育む」で、「これはハイマン・ミンスキーの言葉で、今エコノミストの方はほぼ全員が米経済はソフトランディングを達成するでしょうと言うようになってる。データみるとそう見えるが、皮肉なことに全員がソフトランディングを確信して、リスクテイクを安心して加速させることによって、カジノ的なリスクテイクになってしまうとFRBが難しい立場に追い込まれるということになる。ソフトランディングという安定がカジノ的な不安定な相場をもたらし、それをウォーレン・バフェットが指摘する状態になってきてるのが記憶にとどめておくべき」と話した。松波さんの経済視点は「続・半導体サイクル底入れ」で、「AI半導体がリードするテック株相場はまだ始まったばかりという射幸心のあおり方」などと話し、谷さんは「松波さんがおっしゃったのは基本利益が伸びるというお話で、それによる株高は健全だと思います。一方でエヌビディアがこれだけ大成功した半導体株業績ついてきて、これもいったという話になると射幸心がその後あおられてしまうと、本来健全だったはずがバブルにつながるおそれはやっぱりある」などと述べた。