釜石市の半島部にある尾崎白浜地区の沖合は長年カキの養殖が盛んで、地元の漁協は肉厚でさわやかな風味が特徴だとして「尾崎牡蠣」というブランド名で売り出している。きょうはことしの出荷の最終日で、午前4時ごろから港の作業場に漁業者やその家族など11人が集まり、前日に水揚げしたカキをサイズごとに15個から20個ずつ、剥き方を説明した紙と氷とともに手際よく箱に詰めた。ことしは8月の台風で波が荒れて養殖用のロープから落ちたカキがあったことなどから、出荷量は約75万個と去年に比べて4分の1ほど減ったが、サイズは大きいものが多いという。午前9時ごろに200箱余りをトラックに乗せて、最後の出荷を終えた。「尾崎牡蠣」は東京の豊洲市場などに卸される。