富士山の夏山シーズンが来月から始まるのを前に、山梨県側の5合目できょう、登山者数を管理するためのゲートが完成した。ゲートの設置工事は今月13日から進められ、高さが1.8mほどのゲートに杉の板や鍵を取り付けたりした。富士山の登山道にあるゲートでは、通行料を支払ったかどうかを確認する作業が行われる。富士山の山梨県側では夜通しで山頂を目指すいわゆる弾丸登山や登山道にテントを張るなどのマナー違反が問題となっていて、山開きの来月1日から一日当たりの登山者数の上限を4000人とし、午後4時〜午前3時までの間はゲートを閉めるほか、1人当たり2000円の通行料を徴収することにしている。上限を設ける規制について山梨県・長崎知事は「山頂付近の過度な混雑は、将棋倒しの様な大事故に繋がる危険性もある。登山者の命の危険にさらす問題への対応策という位置づけ」と語った。