4年前、三ノ宮駅周辺でタワーマンションの新築を規制するという条例がつくられた。阪神・淡路大震災で神戸市では水道などのインフラが大打撃を受けた。神戸市郊外では人口減少が著しい。今、三ノ宮は商業施設、オフィスを整備し、郊外の駅周辺を多様な世代が生活できる場としてリノベーションする計画を立案。名谷駅では老朽化した駅ビル、公共施設などのリニューアルを開始している。駅ビルには子育て、介護を担いながら働きやすい企業が入り、駅前の百貨店のなかには市立図書館がつくられた。久元喜造市長は人口減少を前提とした持続可能なまちづくりを目指していて、「私はあの世から荒廃した神戸の街をみたくない」と語った。