続いては所ジョージも感動した外壁。外壁を作ってくれたのが渡辺工業の渡邊さん・宇津野さん・長尾さん。まず最初にするのが下塗りで外壁を塗る作業を大きく分けて3つで「下塗り→中塗り→上塗り」の3工程に分けて塗っていく。下塗りに使うのはモルタルというセメントと砂と水が混ぜられた材料。モルタルが乾かないうちにスピーディに塗るのが技である。母屋の外壁には金網が貼られていてこの金網がモルタルをしっかりと固定し壁のひび割れを防ぐ。実家が左官業を営む三浦一馬も時前の左官道具でお手伝いし即戦力となっていた。そして母屋の外壁には隈さんからの要望で角を全部丸くしてくれとのことだった。木の角になっている窓の縁や家の角を丸く仕上げるというもので円形の屋根に合うよう優しい丸みをつけていく。およそ2日かけて下塗りが終了。中塗りも同じくモルタルで塗り、2段階に分けてモルタルを塗るのは一度に分厚く塗るとモルタルが崩れたり剥がれやすくなるからである。真夏の炎天下、茅葺き屋根の下で休憩を取りながら中塗りも無事終了。残すは仕上げの上塗りで使うのは藁と里の砂であった。砂や藁を混ぜるのには意味があり、里の砂と藁を使うことでより里に馴染む風合いになるが塗るのが一気に難しくなる。上塗りの厚さはわずか2ミリで藁や砂が入るので慣れない砥材に職人さんも苦戦したが見事里に馴染んだ外壁が完成。
