中東情勢緊迫化などを背景に、原油価格上昇。4/4WTI原油先物価格は1バレル=87ドル台に上昇。物価は世界の金融政策にも大きく影響する。インフレ鈍化が続くアメリカでは、利下げのタイミングと回数が焦点となっているが、ことし6月にも利下げ開始との観測に狂いが生じるかもしれない。注目される経済指標は、3月雇用統計(農業分野以外の就業者・前月比)。雇用が強く、市場予想を大きく上回った。人手不足による賃金引き上げで、物価も上がりやすい状況といえる。FRBの金融政策に与える影響について、有識者は「景気の強さを受けて利下げの回数を減らすかもしれない」「利上げの見方がでてくると株式市場にとって大きな調整材料」という見方。物価の動向は、日銀の次の利上げのタイミングにも密接に関わってくる。