能登半島地震か2か月。石川県内での住宅被害は7万6000棟あまりに上っており、死因などが公表されている人のうちおよそ8割は家屋の倒壊。住宅の耐震化率は現在全国で87%で、国は2030年までに耐震化率100%を目標としているが、南海トラフ巨大地震に備え取り組みを一早く行ってきた静岡県を取材すると耐震化率上昇への課題が見えてきた。静岡県では全自治体で旧耐震基準の耐震診断を無料で行っている。この診断の申し込みは能登半島地震の影響で1か月間で129件と増加。最大100万円の補強工事の補助なども行い、2018年に静岡県の耐震化率は89%になったものの100%には達しない状況が続いている。耐震化が進まない住宅に住む約7割は高齢者であり、補助があっても自己負担は決して小さくないことが要因とされている。静岡県では耐震化に踏み切った住民の声を配布するなどして高齢者に耐震化を促しており、耐震補強工事より安価な防災ベッド、耐震シェルターの購入にも補助金を出している。
住所: 静岡県静岡市葵区追手町9−6
URL: http://www.pref.shizuoka.jp/
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