DOCOMOMO日本支部・鯵坂徹代表は県教育委員会を訪れ、池田知事や教育長に宛てた要望書を県職員に手渡した。要望書では県が解体手続きを進めている「旧県立体育館」について、2014年にDOCOMOMOの当時の会長が視察した際、”丹下健三の構造的特徴が表れた世界に誇れる宝”と評価したことや”県内の今後の世界的文化遺産の評価にも大きな影響が生じるのではないか心配”等と記されている。旧県立体育館を巡っては民間の団体が土地・建物を県から買い取り、ホテルなどとして再生する案を示しており、要望書ではこの提案を検討するよう求めている。鯵坂代表は「近代建築は壊してしまったらもう二度とできない。特に旧体育館みたいな建物は二度とつくれないと思う。世界中から人が見に来る可能性があるので慎重に取り上げてもらい門前払いだけはしないでほしい」と話した。