香港の民主活動家・周庭さんが27歳の誕生日だったきのう、カナダに滞在していることを明かした上で「香港には戻らない」と事実上の亡命を宣言した。周さんは2014年の香港の民主化での雨傘運動の学生リーダーの1人で、中国政府から香港民主化への圧力が高まる中、2019年の大規模デモで若者を先導した罪などで国安法違反に問われ2020年12月に収監された。出所後は情報発信していなかった。周氏は当初はカナダから香港に戻るつもりだったというが、カナダ留学を前にパスポートを奪われ中国本土へ連れて行かれ中国経済を礼賛する博物館などを訪問し愛国主義的な考えを強制的に学ばされたことで不安がつのったという。周さんは、今後については明言を避けながら「香港に関心を持ってもらうためにできることをしたい」と民主化への思いをにじませた。周さんは今後のことについては“まだ考えていない”と話している。