NHKのホームページで注目を集めた記事をピックアップするコーナー。今回は背骨や太ももの付け根の骨が突然、折れてしまい寝たきりや命の危険などにつながる「骨卒中」に関する記事。専門家が注意を呼びかけている。おととし12月、思わぬ骨折をした61歳の男性のケースを紹介。冷蔵庫の位置を少し直そうとしたときに腰に軽い痛みを感じた男性は3日後、起き上がれないほどの激痛に襲われた。整形外科を受診したところ背骨を圧迫骨折していて骨粗しょう症と診断された。この骨粗しょう症は骨密度の減少などで骨がもろくなって折れやすくなる病気。男性の骨密度は69%で骨粗しょう症の診断基準である70%を下回っていた。骨粗しょう症の患者は1590万人と推定されているが実際に治療を受けている方は139万人と1割にも満たないとされている。激痛の原因はぎっくり腰だと思っていた男性は「ただ冷蔵庫を持ち上げただけなのにそこまで骨がもろくなっているのかと怖かった」と話していた。骨粗しょう症によって太ももの付け根の骨や背骨を骨折すると日常生活に支障を来すだけではなく命に危険が及ぶこともある。特に太ももの付け根の骨を骨折した人は5人に1人が1年以内に亡くなるという報告もある。要介護の原因にもなることから日本骨粗鬆学会ではこうした状態を骨卒中と名付け注意を呼びかけている。骨粗しょう症は痛みがないまま進行することが多いとされている。治療法は確立されているため骨密度を測るなどして早期に発見することが鍵を握るが、検診の受診率は5%と極めて低くなっている。国は2032年までに受診率を15%に引き上げる目標を掲げている。専門家は骨粗しょう症のリスクは男性より女性のほうが大きく女性は50歳を過ぎたら、また男性でも糖尿病などの生活習慣病がある場合は受診してほしいと話している。
