「選択的夫婦別姓」への意見は自民党内でも割れている。時事通信が先月発表した国会議員へのアンケートでは同姓維持が81人、導入すべきが20人。196人が未回答だった。小泉進次郎氏は党で縛らずに1人1人の価値観に委ねるべきだという。森山裕幹事長は自民党が党議拘束せず結論を見出すのは避けるべきという。国会答弁で、立憲から党議拘束を外すことを求められた石破総理は、他党の指図を受けることはないと述べた。立憲民主党は攻勢を強めている。今月にも法案を提出するという。焦点となる「子の姓」のあり方は与野党の幅広い合意を目指すという。選択的夫婦別姓の議論の舞台は衆院法務委員会。委員長を除き委員は34人。立憲の西村智奈美氏が委員長。委員長は可否同数の場合決裁ができる。その時は委員長が決める。衆院選の公約で導入を掲げているのは、立憲10、国民2、公明2、共産1。自民と維新から2人が加わると、西村智奈美委員長の権限で法案が委員会を通過する可能性が出てくる。立憲が選択的夫婦別姓の法案を出し、自民党がのってくるかというとわからない。自民党の夫婦別姓のワーキングチームは、現在開かれていない。自民党の中のだれがどういう考えを持っているかわかってくる。30年間放置しているとしか思えないと吉永さんがいう。同姓であることで、女性は非常な不利益を被っている。手続き上面倒なことがあり、すべて女性にかかってしまっている。日本は家族制度でできている。議論をして、意見を言いにくい人に意見を言ってもらう空気を作ることが大事だと末延さんがいう。