高市総理がこの週末、マレーシアで行われたASEAN首脳会議に出席して、本格的な外交デビューとなった。首脳会議ではAIや安全保障分野などの協力を確認したい考えを示し、「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」と意欲を示した。一方、トランプ大統領もきのうマレーシアに到着し、空港で歓迎の舞を披露されると、上機嫌な様子で踊る場面もあった。そして軍事衝突が起きたタイとカンボジアの国境紛争については、「(和平仲介は)私が得意で愛する仕事だ。本来は国連がやるべきなのに彼らはやらない」と述べた。両国の和平協定の調印式に立ち会い、ピースメーカーとしての実績をアピールした。各国が注目しているトランプ大統領の動向。おととい行われた電話会談でのお互いの印象を語った高市総理とアメリカのトランプ大統領。そのトランプ氏はきょう6年ぶりに来日し、天皇陛下と会見する。あすには日米首脳会談も予定されていて、高市総理は日米同盟の強化と、トランプ氏との個人的な信頼関係を築きたい考え。都内ではトランプ氏の来日を前に厳戒態勢の警備が始まっている。きのうアメリカ大使館の近くでは、車両の検問や警備犬による警戒警備。さらにドローンの飛行禁止エリアについて呼びかけなどが行われていた。警視庁は副総監をトップとする特別警備本部を設置。約1万8000人の態勢で警備にあたる。またきょうから3日間の来日期間中は、首都高速道路や一部の一般道路で大規模な交通規制が行われる。交通の混雑が予想されることから、警視庁は首都高速道路および都心部への車両の乗り入れを控え、電車・バスなどの公共交通機関を利用するよう呼びかけている。
